4月14日の前震、16日の本震をはじめとする一連の熊本地震で犠牲になられた方々に、心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

このような折、私事で大変恐縮でございますが、平成28年4月5日を以って、13年間お世話になった財務省を退職し、我が故郷、熊本を基盤に政治の道を志すことを決意しました。熊本の皆さまにおかれましては、末永く可愛がっていただけますよう、精進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

私は、4年前に亡くなった父の影響で、小さいころから歴史や政治が好きで、自然と政治的なリーダーに憧れをもつようになりました。父からは、「しっかり精進して、この国を担いうる、大きな人間になってほしい」と言われて育ってきましたので、政治の道を志すという私の想いは、ある意味、他界した父との約束とでも言うべきものかもしれません。

政治というのは、国や国民に対して、将来に対して責任のある大変な仕事です。生き馬の目を抜く厳しい世界とも聞きます。しかし、将来のビジョンを示して、国民の皆さまの先頭に立って、この国を創っていくという政治家の仕事は、私にとっては、かっこいい仕事だと思いますし、人生を懸けるに値する仕事だと思っています。
まだまだ若輩者ですが、しっかり勉強し、いろんな人の話を聞いて、自分でもしっかり考え、どういう社会を目指すべきかという価値を磨き上げていきたいと思います。そして、いつの日か、私の言葉が、国民一人一人の心に届く、胸に響く、そんな言葉を発せられる立派な政治家になりたいと思います。

もう一つは、この国に、熊本に恩返ししたい、という思いがあります。私は、ありがたいことに、家族や親戚に恵まれ、また、教師にも友人にも恵まれ、公立の高校・大学で学び、財務省に入って、予算査定の現場、政策立案の過程を体験し、国費で留学までさせていただきました。思えば、私は、日本社会に、そして熊本に育てていただいたと思っています。
今、この国は、多くの困難に直面しています。国内では、少子高齢化が急速に進展し、財政状況も極めて深刻です。外に目を向ければ、中国が台頭する一方で、同盟国アメリカの地位が相対的に低下するなど、国際情勢も大きく変化しています。
そして、我が故郷、熊本は、人口減少や地域活性化の問題に加え、4月14日以降の一連の熊本地震により、さらに大きな困難に直面しています。住宅再建やインフラの復旧といった原状回復にとどまるのではなく、10年後20年後を見据え、さらに一歩進んだ創造的な復興に向けて、県民一丸となって一歩一歩、進んでいく必要があります。
日本が危機に瀕した幕末の時代には、吉田松陰や坂本龍馬はじめ、多くの志士たちが、逃げずに立ち向かったからこそ、今の日本があると思います。そうであれば、今、この時代には、社会から育てていただいた人間が、わが国や熊本が抱える困難から逃げずに、立ち上がらなければならない、という具合の生意気な自負もあります。

もちろん、不安もあります。私のような人間に、本当に政治を担う資格があるのか、と考えると眠れない日もあります。財務省に辞表を提出するとき、足が震えました。それでも、人生、一度きり。自分を信じて、支えてくれる人たちに感謝して、自分の信じる道を、突き進むしかない、と思っています。
私は、今までの人生の中で、いろんな人からパワーをもらってきました。こないだも、幾度の挫折を乗り越えて、ついにマラソンでのオリンピック代表を勝ち取った福士加代子選手からパワーをもらいました。テニスの錦織圭選手にしても、サッカーの香川真司選手にしても、私が大好きな歌手の天童よしみさんにしても、苦しみもがきながら挑戦し続けている。そして、私が尊敬するヒラリー・クリントン前国務長官も、68歳という歳で、アメリカ初の女性大統領を目指して、「ガラスの天井」を打ち破るために、挑戦し続けています。私も、挑戦し続ける人間でありたいし、人々に勇気とエネルギーを与えられるような人間になりたいと思っています。

今まで、大学等で学んできた知識、財務省で培ってきた経験だけではなく、私が持てるエネルギーも含め、私の全てを懸けて、全身全霊を捧げ、政治の世界に挑戦すること、熊本そして日本のために全力を尽くすことをお約束して、ご挨拶とさせていただきます。

皆さまからの力強いご支援と、温かいご指導ご鞭撻を、よろしくお願い申し上げます。

西野 太亮

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